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私がひっくり返った与謝野候補の“思い上がり”発言

・バルフォアと与謝野さん

東京都千代田区長選挙(5日投開票)に立候補した与謝野信氏、記者から座右の銘は?と聞かれ、「ノーブレス・オブリージュ」と返答。私はこれを聞いてひっくり返った。

フランス語のノーブレス・オブリージュは英語のnoble obligationに当たり、「高貴なる使命」という意味です。

こんなエピソードがあります。20世紀初頭に活躍したイギリスの保守政治家アーサー・ジェームズ・バルフォア(「バルフォア宣言」で有名)という人がいます。バルフォアは大富豪・大地主の家柄に生まれます。彼はケンブリッジ大学時代、哲学研究にのめりこみ、哲学者を目指しました。(与謝野さんもケンブリッジ大出身)

しかし、叔父の保守党貴族院議員のソールズベリ侯爵(首相を務めた)から、政治家になるよう説得されます。ソールズベリは甥のバルフォアに「高貴な者は政治的・社会的責任を負わねばならない」と諭したといいます。ソールズベリはこの時、バルフォアに「ノーブレス・オブリージュ」の考え方を伝えたのです。バルフォアは叔父の説得に応じ、政治家になることを決心しました。

与謝野馨氏が甥の信氏に「ノーブレス・オブリージュ」と言ったかどうかは知りません。しかし、信氏は自らの座右の銘が「ノーブレス・オブリージュ」であると名言しました。

たしかに、与謝野さんは高貴な御出自、この上なく、高貴。しかし、与謝野さんのような新人がそんなことを口に出して言うのは思い上がり以外の何でもありません。モノにはその場にふさわしい言い方というものがある、何とまあ・・・

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初代バルフォア伯爵アーサー・ジェイムズ・バルフォア( Arthur James Balfour, 1st Earl of Balfour  1848年 - 1930年)

 

・代理戦争はイヤ、でも自民党推薦

与謝野さんは1月22日に千代田区麹町の公園で開かれた餅つき大会で、「国旗・日の丸」に酷似している的に向かって、子供たちがボールを投げる「的当てゲーム」に参加し、楽しんでいる様子が報じられました。(いわゆる「日の丸騒動」)

本人はその的が「日の丸」とは認識しなかったとのこと。だいぶん常識のない人のようです。

29日の出陣式の演説でも随分とピントずれな発言がありました。「自分はフランスで育った。千代田区をパリに負けない、芸術家の集まる街にしたい。」 とのこと。千代田区は経済の街、芸術でパリに対抗できるなどと考える人がいるでしょうか?

そして、執拗に強調していたのが、「私は美しいものが好き。代理戦争なんていらない。そんな汚いものを持ち込まないでください!」

与謝野さん、代理戦争と言われるのがイヤならば、自民党推薦を受けなければよいではありませんか。五十嵐さんのように無所属で出ればよいではありませんか。自民党推薦を受ける限りは、自民党の千代田区での実績を検証し、どのようにそれを引き継ぐのか引き継がないのか、正々堂々と訴えるべきだと思います。

「代理戦争=汚い」ということを全面に出すなんて、内田茂都議にも失礼です。ドンこと内田氏は悪の権化のようなレッテルを貼られていますが、良い実績もたくさんあります。

 

・与謝野さんはドンと向き合え!

実は内田茂都議は「千代田市構想」、「都区制度改革」を従来から強く主張されていました。この辺の経緯が川松真一朗都議(墨田区選出・都議会自民党最年少)のブログにも詳しく書かれています。

http://ameblo.jp/kawamatsushin16/entry-12243905820.html

 

今、東京に最も必要なことは内田茂氏の「千代田市構想」のような域内分権です。都庁がデカ過ぎる。デカ過ぎて身動きがとれず、待機児童などの生活に密着した行政課題に有効に対処できません。

だからこそ、都が財源・権限を更にそして大胆に、23特別区に移譲して、身近な区行政を拡充する域内分権が必要です。内田茂氏はそういうことを昔から主張してきた。与謝野さんのような若い人がそれをキチンと評価して、良いものは良い、悪いものは悪いと正論を訴えればよいものを「代理戦争なんて要りません!」みたいな、相手の土俵に乗せられるような発言を連発する。

与謝野さんは新人だから仕方ないとしても、周りの取り巻きは何をしているんでしょうか?政策が全然、聞こえてきません。「域内分権で、都知事や都庁と戦う!」、こういう主張が欲しいところ。

私と同じ歳の、せっかくの若い候補者が出てきて、応援したいはずの人がこれでは、ちょっと・・・既に勝負あったか。

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